スチームアイロンの蒸気が出ないときの対処法｜ティファールアクセススチームも

スチームアイロンは身だしなみを整えるためにも、一家に一台置いておきたい家電です。そんなスチームアイロンですが、長年愛用していると「急に蒸気が出ない」と困った経験はありませんか？

一見きれいに見えるアイロンですが、カルキなどにより気づかない間に内部に汚れが溜まっているものです。放置すると、故障して使えない可能性もあります。最近は、目詰まり防止機能といった内部に汚れが溜まりくいアイロンも多数販売されています。

ここでは、スチームが出なくなる原因・日々のお手入れ・対処法・買い替え時におすすめの目詰まり防止機能付きアイロンもご紹介します。さらに、ティファールアクセススチームを使用中に「カタカタ音がする」といった現象が起きた際の対処法もあわせて解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

スチームが出なくなってしまう原因は、大きく分けて2つあります。ここからは、考えられる原因をいくつかご紹介します。原因を事前に知ってトラブルを未然に防ぎましょう。

浴室の鏡や水道に白いうろこ状の水垢が付着しているのを見かけませんか？これは、水道水に含まれるカルキやミネラルが付着したものです。アイロンを使用した後に内部に水分が残った状態で保管すると、水垢が発生します。

水垢はアイロン内部やスチーム穴に溜まり、スチームが出なくなる原因となります。また、一度付着した水垢は拭いただけではなかなか落ちません。物理的に削り落とす方法もありますが、内部の汚れを落とすのは難しいです。

水垢はアルカリ性のカルキやミネラル分が結晶化した汚れなので、中性やアルカリ性の洗剤ではなく、酸性の洗剤を使用し中和させて落としましょう。

小まめにお手入れをしているのにスチームが出なくなってしまった場合や、水垢の掃除をしてみたけどスチームが出てこない場合には、アイロン自体の故障が考えられます。故障にもさまざまな要因がありますが、スチームの使用方法を間違えていたといったケースがよくある原因として挙げられます。

また、使用頻度が高い場合には耐荷年数より前に故障してしまう場合もあるものです。故障した場合は無理に使用せず、修理や買い替えを検討しましょう。

お手入れはアイロンを使い終わった後に、本体が冷えたかどうか確認してから行ってください。本体が冷えたら、乾いた綿棒でスチーム穴の汚れや水分を落とします。ベビー用の綿棒を使うと落としやすいです。少しくらいの水垢であれば、この方法で落とせるので試してください。

洗濯のりなどがくっついている場合は、綿棒に水を付けるときれいに落とせます。ただし、綿棒をスチーム穴の奥まで入れてしまうと、思わぬ故障につながる可能性があるので気を付けてください。

スチーム穴周辺にすでに水垢が付着している場合は、爪楊枝で削り落としましょう。お手入れ前にタオルや綿棒を使ってスチーム穴の水分を取ってから行ってください。この方法は、付着してから時間が経ってない水垢なら取れます。

ただし、メーカーによっては爪楊枝を使ってのお手入れを推奨していないメーカーもあります。取扱説明書で確認してから試してくださいね。

1つ1つのスチーム穴を掃除するのは面倒な方は、歯ブラシを使ってお手入れしましょう。歯ブラシの他に、汚れてもいいタオルも用意してください。方法としては、硬めの歯ブラシでアイロンの底面をこすります。

その次にアイロンの電源を入れ、汚れてもいい布に強めにスチームを噴射します。これによってスチーム穴の中の汚れが出てきます。この方法は、洗濯のりや焦げなどの汚れも一緒に落とせるのでおすすめです。

綿棒や爪楊枝で取れない場合は、針やピンで削り落としましょう。削り落とせたら、汚れてもいい布に強めにスチームを噴射し、中に入ってしまった水垢を外へ出しましょう。

この方法を行う際には、針やピンをスチーム穴の奥まで入れないよう気を付けて作業してください。メーカーによってはこのような方法を禁止している場合もあります。作業中に故障させてしまった場合は修理保証の対象外となっていまうので、事前に取扱説明書を必ず確認しましょう。

アルカリ性の汚れは、酸性のクエン酸水で落とせます。クエン酸はドラッグストアの他、100円ショップでも購入可能です。まず水500mlにクエン酸小さじ1を溶かし、クエン酸水を作ります。

クエン酸水をキッチンペーパーに染み込ませ、水垢の箇所に貼り付け、しばらく置いて中和させましょう。こうすると簡単に水垢を落とせます。内部の汚れは、クエン酸水を給水タンクに入れてスチームを数回噴射し、その後で水道水に入れ替えてからスチームを噴射しましょう。内部にクエン酸水が残らないようにしてください。

「クエン酸が家にないけど、今すぐに何とかしたい！」といった場合、冷蔵庫にあるお酢やレモン汁を使いましょう。お酢もしくはレモン汁と水を1：5くらいの分量で薄めて使います。薄めた液体をキッチンペーパーに染み込ませて汚れに直接貼るか、給水タンクに入れ噴射して水垢を落としましょう。

なお、酸性水は金属を腐食させてしまうので、最後は必ず水道水でスチームを噴射し、内部に酸性水が残らないようにしてください。

アイロンは長年愛用している方が多いですよね。しかし、アイロンの耐荷年数を考えると、もしかしたら買い替えのタイミングの可能性もあります。

使用頻度によって変わりますが、一般的にアイロンの耐荷年数は5～7年といわれています。使用頻度が少なく小まめにお手入れをしている場合は、それ以上使用できる場合もあります。

しかし、大切に使っていても使用年数が10年を超えると本体のトラブルが増えてくるものです。アイロンの不具合は、火災などの原因にもなりかねません。購入から7年以上経った古いアイロンは買い替えるのがおすすめです。

アイロンのメーカー保証期間は1年間です。販売店によっては保証期間を延長してくれるところもありますが、保証期間を過ぎてからの故障は当然修理費用がかかってきます。参考までに、東芝の持ち込み修理代金を見てみましょう。

スチームが出ない場合の修理費は4,000～11,000円です。スチーム穴から白い粉（水垢）が出る場合だと6,000～11,000円かかります。あくまでも一例ですが、この金額であれば新しいアイロンの購入も検討してみてください。

洋服をハンガーに掛けたままシワを伸ばせるティファール（T-fal）のアクセススチームは、アイロン台を準備しなくても手軽に使用できて人気の商品です。アクセススチームの蒸気が出ない・カタカタ音が鳴る場合は以下を確認しましょう。

アクセススチームの蒸気が出ないときは、以下のポイントをチェックしてください。

• 電源を入れた後電源ランプが点灯するまで約40秒待つ
• タンクに十分な量の水を入れる
• スチームトリガーを離さずに引いたままにする

上記を試しても蒸気が出ない場合は故障の可能性があるので、ティファールカスタマーサポートへ問い合わせてください。なお、アクセススチームの製品保証期間は購入から1年間です。

ティファールのアクセススチームを使用している際、蒸気は出るのにカタカタと音が鳴る場合があります。そうすると故障を疑いたくなりますが、内部に使われている部品が温度変化により金属をはじくような音をたてる場合があるため、音のみでしたら問題ありません。

しかし、蒸気も出ず音もなる場合は注意が必要です。まずは、上述した「カルキをクエン酸などで取り除く方法」・「アクセススチームの蒸気が出ない時の対処法」を試して、それでも解消しない場合はティファールのカスタマーサポートへ問い合わせてください。

ティファールのトゥイニーの蒸気が出ない場合、考えられる原因によって対処方法が異なるため、下記を参考にしてください。

ここからは、Panasonic・ツインバード・東芝・日立・ブルーノのメーカー別のスチームが出ないときの対処法を解説します。表にあるメーカー名をクリックすると、各メーカーの公式サイトにある不具合が起きたときのQ＆Aのページにアクセスできますので、気になる方はぜひクリックしてください。

最近のアイロンには、水垢が付きづらい目詰まり防止機能が付いたものもあります。このような機能が付いたアイロンを使用すると、水垢によるトラブルを減らせるので、ぜひ買い替えの参考にしてください。

使用頻度にかかわらず、アイロンは使いたいときに使えないと困りますよね。最近は、低価格のアイロンにも水垢や汚れに対応した機能が付いているものが増えてきました。7年以上使われているなら、急に壊れてしまう前に新しいアイロンの購入を検討してみてください。