【徹底解説】スチームアイロンと水の関係は？水漏れや使い方について解説

スチームアイロンは水なしでも使用できますが、そもそも水が必要なのは、シワをしっかりと伸ばすためです。ドライアイロンでは霧吹きが必要ですが、スチームアイロンであれば霧吹きなしでも使用できます。

とはいえ、スチームアイロンを初めて使用する際は水の入れ方がわからなかったり、水は入れっぱなしでいいのかと気になったりしますよね。水切りが不十分だとタンク内にカビや水垢が発生してしまいます。

この記事では、スチームアイロンを使用する際に欠かせない水入れる方法・突然の水漏れの原因・水が必要な理由、知っておくと便利なスチームアイロンの使い方を紹介します。おすすめ商品も紹介しますので、ぜひ最後まで読んで役立ててください。

スチームアイロンに水を入れる理由は、スチームを出すために必要だからです。なぜスチームが必要なのかというと、生地を濡らすことで繊維が膨らみシワを伸びやすくなるという理由があります。

スチーム非搭載のドライアイロンは、霧吹きで水を吹きかけてからアイロンをかけますが、この時霧吹きとアイロンがけを交互にこなすことになり手間がかかるのがデメリットです。スチームアイロンはアイロン本体からスチームが出るので、効率よくアイロンがけができます。

スチームアイロンには使用できない、または使用しない方がいい水があります。うっかり使用してしまうと故障の原因になるので、次に紹介する種類の水は使用しないよう注意してください。

• アロマオイルを入れた水
• リネンウォーター
• ミネラルウォーター
• 地下水・井戸水
• アルカリイオン整水器の水
• ジュースを飲んだコップに汲んだ水
• お湯

水道水を使用していても、カルキやミネラル成分が結晶化して、かけ面から白い粉が出てくることがあります。この場合はアイロンクリーナーで拭き取ってください。白い粉が気になる場合は、精製水や蒸留水を使いましょう。

スチームアイロンに水を入れる方法としては、タンクが本体と一体型の場合は注水口の蓋を開け付属のカップや手持ちのカップで直接水を入れます。

タンクが取り外せるカセット式の場合は、水漏れを防止するためにドライモードにしてからタンクを取り外しましょう。タンクに水を入れたら、蓋を閉め本体に取り付けます。

スチームアイロンの水は、使い終わったらその都度捨ててタンクを空にしましょう。水を入れっぱなしにすると故障の原因になります。タンク内を乾かす時は、注水口の蓋を開けましょう。

タンクを取り外せない一体型は、かけ面を上にしてタンク内の水を捨てます。カートリッジ式はタンクを取り外し手水を捨てましょう。ただしタンク内の水滴までは落としきれないため、少量であれば残っていても問題ありません。

スチームアイロンの水を入れっぱなしにすると、カビが生えたり内部が錆びたりするので水はその都度捨てましょう。またタンク内は空でも内部に水が残っていることがあるため、スチームボタンを押して残った水を出し切っておくと安心です。

買ったばかりのスチームアイロンが水漏れしたら…不良品？と思ってしまいますよね。しかしこの水漏れは必ずしも不良品や故障とは限らないのです。水漏れする理由はいくつかありますので、考えられる原因を紹介します。

スチームアイロンの構造上、空気穴やスチーム口から水が漏れるのはしかたありません。対処法はまず、水を入れる際はドライモードに切り替えてから入れてください。次にスチームボタンを連続で押すと対応が追いつかず水漏れすることがあります。連続使用の際は、2秒～3秒待ってボタンを押しましょう。

他には水道水に含まれるカルキの影響で、パッキンから水漏れすることも。また、設定した温度になる前にスチームを使用すると、スチームのパワーが足りず水漏れの原因になることもあります。上記以外の場合は故障の可能性があるので、販売店やメーカーに問い合わせてください。

コードレスタイプは、コードがない分自由度が高いのがメリットです。広い範囲もスイスイかけられ、細かいところや方向を変えたい時も自在に動かせます。ただし有線に比べると熱が弱く、深くシワが付いたものや生地によってはシワが伸びないことも。また、充電が切れると使えないので、充電にかかる時間と使用可能時間を確認する必要があります。

コードタイプは、電源供給が安定しているので時間を気にせず使用できます。シーツのように大きいものや、1度に数枚のワイシャツにアイロンがけしたい時に便利です。また、温度もコードレスに比べて高いので、シワがしっかり伸ばせます。ただしコードが邪魔になることもあるので注意しましょう。

洗濯機いっぱいに詰め込んでまとめ洗いをすると、少なめで洗った時よりもシワが増えます。そんな時こそスチームがけを活用しましょう。

きれいに仕上げるポイントは、かけ始めはアイロンを少し浮かせてスチームを出し、衣類にスチームを当てることです。スチームを当てることで繊維が膨らみ、シワが伸びやすくなります。

ワイシャツの襟やスラックスに折り目を付けたい時、プリーツの折り目を付けたい時にもスチームがけが役立ちます。

ただし生地によっては直にアイロンを当ててしまうとテカリが出てしまうことがあるので、当て布を使うのがおすすめです。やり方はシワを伸ばす方法と同じです。スラックスやプリーツの場合は途中で折り目がずれないように、クリップで固定しましょう。

ニットを洗濯すると縮んだりペタっと潰れたようになったりすることがありますよね。こういう時もスチームアイロンが役立ちます。まずはニットをハンガーにかけて形を整えましょう。スチームはニットから少し離して当ててください。

スチームが当たることで、毛が起きふっくら感が蘇ります。浮かしがけは伸びてしまった袖口や襟口を引き締めたい時にもおすすめです。

服を着ていると、椅子に座った時に膝裏や肘に着用ジワができます。これは仕方のないことですが、毎回洗えないスーツやおしゃれ着には、浮かしがけが便利です。

ハンガーにかけながらシワが気になる部分にスチームを当て、浮かしがけをして、手で整えます。そのままハンガーにかけておけば、次に着る時もシワが気になりません。スチームには除菌・消臭効果もあるので、すぐに洗えない衣類にもおすすめです。

衣類には法律で義務付けられた表示（ラベル）があります。衣類の特徴や扱い方が表示されていますので、スチームアイロンを使用する前には必ず衣類表示を確認してください。表示の中にアイロンマークと温度の表示がある場合は、表示を目安に温度やスチームの量を見極められます。

アイロンマークの表示がない、または×がついている場合は、使用できないという意味ですので注意してください。

衣類表示で低温マークが付いているものは、当布の使用をおすすめします。生地によってはスチームは使用せずドライモードでかけた方がいい場合も！表示を確認せずに使用すると、生地が溶けたり縮んだりする可能性があるので注意してください。

スチームアイロンを使用する場合は、素材別に温度設定が異なります。温度設定を間違えると、衣類を傷める可能性があるので注意が必要です。素材別に適している温度を紹介するので、参考にしてください。

Panasonicは、国内初の両サイドが尖った「Wヘッドベース」を発売しています。細かいところのアイロンがけで方向を変えずに済むので便利。また、かけ面の素材もセラミックやフッ素など、種類が多いので用途や好みに合わせて選べます。ラインナップも充実しているのも特徴です。以下の記事では、おすすめのPanasonicのアイロンをご紹介しています。実際に購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

日立のスチームアイロンは、ハンガーにかけたまま使えるハンガースチームアイロンや、マイコンを搭載したモデルなど機能性が充実しています。パワフルなモデルは、シーツのような大物やアイロンがけが多いご家庭にもおすすめです。液晶ディスプレイが見やすいので、アイロンがけの状態もひと目で確認できます。

東芝のスチームアイロンは、アイロンがけで起きやすい「戻りジワ」を防ぐ加工を施したモデルが人気です。かけ面の種類もいくつかあり、用途や好みによって選べます。コードレスも豊富で、コードありはリール式でコードをワンタッチで収納できるなど使い勝手のよさも魅力です。以下の記事では、おすすめの東芝のアイロンをご紹介しています。実際に購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

スチームアイロンはドライアイロンのように霧吹きが不要なので、使い方を覚えれば非常に便利です。水を使うことでシワがきれいに伸びパリッとした仕上がりになります。ワイシャツからおしゃれ着まで幅広く使えますので、ぜひスチームアイロンを生活に取り入れ、役立ててください。