ニットのシワはアイロンで伸ばせる？おすすめスチームアイロン10選も紹介

お気に入りのニットのお手入れはどうしていますか？ニットは、数回着ると、シワ・毛羽立ち・テカリ・首元のよれなどが気になってきますよね。しかし、下手に洗濯して失敗してしまったらと思うと、お気に入りのニットをどうお手入れするべきか悩むところです。

ニットのシワを伸ばすのに毎回クリーニングに出していたらコストがかさんでしまいますし、ホームクリーニングは洗濯方法を間違えると生地が縮んでしまったり、干し方に失敗して生地が伸びてしまうリスクを伴います。そんなとき、スチームアイロンを使うとニットのシワを簡単に伸ばせます。

この記事では、スチームアイロンでニットのシワを伸ばす方法・スチームアイロンの代用になるアイデアを解説するとともに、おすすめのスチームアイロンを紹介します。ぜひ最後までご覧になり、お気に入りのニットのお手入れに役立ててください。

ニットにアイロンを使用する際に、気をつけておきたいポイントがいくつかあります。大切なニットにダメージを与えないためにも、ポイントをしっかり確認しておきましょう。

ニットに使用されているウールなどの繊維や熱にとても弱く、高温のアイロンを直接にあてると生地が傷んだり、テカリの原因になります。綿は熱に強く、アイロンがけの適正温度は180～210度ですが、カシミア・ウール・シルクなどの繊維はデリケートで適正温度が80～120度のため、アイロンがけには配慮が必要です。

ニットのアイロンがけには必ず当て布をし、生地から1cmほど浮かせてアイロンをかける「浮かしがけ」を行うのが基本です。浮かせてスチームだけを含ませると、ニットの繊維が膨らみ、そのまま放置しておくと乾いて形が定着します。

アイロンがけの適正温度は、素材ごとに異なります。以下に、適正温度をまとめましたので、アイロンがけの際、設定温度の目安にしてください。

ちなみに、アイロン表示は平成28年から国際規格と統一されました。それ以前に購入した衣類のアイロン表示は、旧表示です。旧表示では推奨の温度が記載されていますが、新表示では上限の温度が記載されているので、間違わないようにしましょう。

• 麻・綿など　180～210度（高温）
• ウール・レーヨン・アクリル・ポリエステル・キュプラなど　140～160度（中温）
• カシミア・ウール・シルクなど　80～120度（低温）
  
  

ニットのアイロンがけは、以下の2ステップが基本です。

1. スチームをかける
2. 乾かす

まずは、ニット全体にスチームをまんべんなく噴射していきます。一か所につき、10秒程度ずつ蒸気をあてて、ニットにしっかり蒸気を吸わせるのがポイントです。ニットに蒸気を吸わせたら、形を整え、完全に乾くまでそのまま置いておきます。

ニットは、熱した蒸気を含ませると繊維が膨らみます。その状態で形を整えておくと、乾いたときに形がきれいに定着します。また、前述のとおり、ニットのアイロンがけは「浮かしがけ」が重要です。

洗濯でニットが縮んでしまったら、アイロンがけの際に、生地を伸ばしながらスチームをあてましょう。やや生地を伸ばして、その形を保つようにマチ針などでアイロン台に固定しておくとうまくアイロンがけできます。縮んでしまった場所にスチームをあてて、完全に乾くまでそのまま置いておけば、元通りになります。

袖口・襟元が伸びたニットを戻すには、しつけ糸などで軽く縫い縮めてからスチームをあてるようにします。手間はかかりますが、しつけ糸で元の形を保ちながら、きれいな形に整えられます。このひと手間で、仕上がりに大きな差が出るので、ぜひ試してみてください。

家にスチーム機能付きのアイロンがなかったり、アイロンがけをするのが手間な場合、ニットのシワはアイロン以外の蒸気でも伸ばせます。たとえば、霧吹きやお風呂の湯気を利用するのもひとつの手です。軽いシワなら、霧吹きでニットに水を含ませ、平干しで自然乾燥させる方法もあります。

入浴後のバスルームには蒸気が充満しているため、ハンガーにかけたニットを1時間ほど吊るしておき、あとは部屋で平干しすれば、朝にはシワが伸びています。しかし、ハンガーにかけておくとニットの重さで伸びてしまうケースがあるため、重さのあるニットには向きません。

ニットのシワはスチームアイロンで手軽に伸ばせますが、使い方を間違えると生地を痛めてしまします。この記事を参考に、正しいかけ方できれいにニットのシワを伸ばし、身だしなみを整えましょう。