アイロンつけっぱなしは火事になる？ヘアアイロンが12時間つけっぱなしのときの電気代は？

誰しも一度はやってしまうのがヘアアイロン・スチームアイロンなどでコンセントを抜き忘れてしまうことによるアイロンのつけっぱなしです。特にスチームアイロンは高温になるため、出先で火事にならないか不安に感じてしまう方も少なくありません。

スチームアイロンをつけっぱなしにしてしまったら、速やかに対策の行動に移すことが大切です。しかしパナソニック・ティファールなどメーカーごとに対処法が異なるため、どのような行動をとるべきかわからず悩みます。また電気代はどのくらいかかるのかも気になるところです。

そこで今回はスチームアイロンをつけっぱなしにした場合の対処法や火事が起こる可能性について詳しく紹介します。さらに電源が自動で消える「オートオフ機能」を搭載した、おすすめのスチームアイロンも紹介しているので、ぜひご覧ください。

アイロンは約180～200℃まで温度が上がり、長く服に当てていると焦げてしまいます。しかし、服の上にアイロンを置いた状態で長時間の放置は考えにくいです。アイロンをつけっぱなしにしてしまうのは、立てた状態であるケースが多いようです。

立てた状態であればアイロン台が少し焦げることはあっても、火が出る恐れはそれほどありません。また現在はオートオフ機能が付いたアイロンが多く、電源を長くつけっぱなしにしていると自動的に電源が切れます。

実際にアイロンの電源を5日間も入れたまま外出していた事例がありますが、自動的に温度が下がった状態になっており問題はありませんでした。オートオフ機能を搭載しているアイロンであれば、万が一つけっぱなしにしていても火事が起きる可能性は低いです。

スチームアイロンを放置した場所の周りに燃えやすいものがある場合、火事になる可能性が高まります。スチームアイロンはアイロン台や床の上に置くので、部屋にマットを敷いている場合や近くにアイロンをかけたタオル・洋服を放置している場合に危険です。

【火事の危険がある素材】

• ポリエステル製のタオル
• アイロン後の洋服
• ティッシュ
• ほこりが溜まっている場所
• ビニール袋

地震が起きた場合、アイロンのような熱器具は火事の原因になりやすいです。つけっぱなしのアイロンを立てた状態で地震が発生したら、倒れて発火する可能性はかなり高いです。

また猫などのペットを室内で放し飼いにしている場合も、アイロンを倒してしまう可能性が考えられます。火事の危険だけでなく、ペットがやけどをしてしまう可能性も有り得ます。

プラグを長時間コンセントに差し込んだままでいると、隙間にほこりが溜まっていきます。するとそのほこりが周りの湿気を吸収し、電流が流れやすくなり発火を引き起こす可能性があります。

そのまま放置していると、近くの布製品や紙などに燃え移る可能性があり危険です。またコードの接続部分が緩んだまま電流を流し続けていると、電流が弱い場合でも過剰な熱を持ちショートしてしまう可能性があります。

安全機能であるオートオフ機能が正常に働かない可能性も、ゼロとは言えません。思いがけず故障してしまいオートオフ機能が作動しなければ、火事が起きる危険性は上がってしまいます。

また古いタイプや安価な製品であれば、安全機能自体が付いていない場合も少なくありません。そのようなアイロンを使用しているのなら、つけっぱなしにした時のリスクが高くなります。

外出先などでアイロンの電源の切り忘れに気付いたら、すぐに行動を起こしてください。自動的に電源が切れる機能が付いていたとしても、電源が切れるまでの間に近くの燃えやすいものへ引火する可能性もあります。

すぐに帰宅できるのなら、家に戻り電源を切るのが一番確実です。もしくは家族や、合鍵を持っている親戚に頼む方法もあります。こうした緊急事態に備えて、普段から信頼できる人に合鍵を預けておくのも一つの手かもしれませんね。

アパートやマンションで一人暮らしをしている場合は、大家さんや管理会社に連絡し確認してもらう必要があります。家に立ち入る許可を出せば対応してくれますが、連絡先が分からない場合は警察へ行き連絡を取ってもらいましょう。

本当に深刻な状況で間に合わないと判断するのなら、最終手段として電力会社へ連絡し電気を止めてもらってください。アイロン1つでそこまで大騒ぎするのは恥ずかしいと感じるかもしれませんが、万が一火事が起こってからでは遅いです。

実際にアイロンつけっぱなしに気付き、電力会社へ電話して一時的に電気を止めてもらった事例もあります。内容にもよりますが、特に費用はかからないようです。

アイロンを使用後に冷めるまで放置しておくのは、安全とは言えません。使用後は専用の耐熱ホルダーに入れておくのが最も安全です。省スペースの壁掛けタイプなどもあり、高い耐熱性を備えているので使用直後でも安全に保管できます。

アイロン台も一緒に収納できるタイプであれば、場所を取らず手間も省けて便利です。

アイロンを安全に収納できる保管箱を自分で作る方法もあります。耐熱性に優れたワイヤーかごは100均でも購入できます。

「ワイヤークラフトなんて難しそう」なイメージがあるかもしれませんが、よほどのクオリティを求めなければそこまでの手間はかかりません。自作であれば自分好みにアレンジできますし、おしゃれなインテリアにもできます。

コンセント周りにほこりがたまっていると、ヘアアイロンなどを使用したときにコンセント周りが熱を持ってほこりに引火する原因になります。コンセント周りのほこりはまめに取り除くようにしましょう。

アイロンやヘアアイロンのなかには、一定の時間が経つと電源が切れるオートオフ機能が付いているものがあります。電源が自動で消えるので、外出先でアイロンがつけっぱなしかもという不安になることがありません。ただ、機能を過信し過ぎず自分の目で電源が切れていること確認するようにはしましょう。

アイロンをつけっぱなしにした場合は、その間の電気代がどれほどかかってしまったのかも気になるところです。実際どれくらいの電気代になっているのか具体的な値段について解説します。

アイロンを放置している間は安全機能が働き、実際に使っている時の1/3ほどの電力になっていると考えられます。これを元に消費電力が100V/1000Wのアイロンを5時間放置したと仮定すると、電気代は約40円です。

つけっぱなしにしていてもそれほど大きな電気代にはなりませんが、火事の危険の方が心配なので油断は禁物です。

ヘアアイロンは多くの機種で安全装置が働くので、つけっぱなしにしていても約30〜60分程度で自動で電源が消えます。しかし「使い続けているうちに安全装置が故障して働かなくなった」「古い機種・安い機種なのでそもそも安全装置がついていない」などの場合は注意してください。

サロニアの24cmアイロンを12時間つけっぱなしにした時の電気代は、約13円程度です。消費電力は0.04kwで電気代を1時間27円と仮定した場合の料金です。

オートオフ機能のついたヘアアイロンは火事を防げるのはもちろん、つけっぱなしにしてもさらに電気代を安く抑えられます。1時間で安全装置が機能する場合、使用時間を1時間として計算するので、おおよそ1円程度の電気代がかかります。

ヘアアイロンは、電源を落としたから火事の心配がなくなるわけではありません。電源を落としてすぐはヘアアイロンは冷めていないので、近くに燃えやすいものがあると火事になる危険があります。

そのためヘアアイロンが冷めるまでアイロンスタンドやアイロンホルダーに入れるのがおすすめです。コードがまとめられるフックがついたものなどは収納しやすさにも優れているので、ぜひチェックしてください。

電化製品のスイッチを切り忘れた経験は、誰でも一度はあると思います。ほとんどの場合は電気代の心配だけで済みますが、高熱を発するアイロンとなるとそうはいきません。たとえオートオフ機能が付いていたとしても、つけっぱなしに気付いた時はすぐに適切な行動を取りましょう。